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#1クラシックにおける所作

今回はクラシックなんてほとんど知識がなくても、
いかにもクラシック通のように思われる語り方講座。

ある美人ヴァイオリニストに本音を語ってもらい、
そこから導きだされるキーワードを使ったいかにも通らしい語り方をご紹介しよう。

①クラシックコンサートでの観客の心得
まずTVやスピーカーからの音ではない生の音を体感して欲しいですね。
それとその日の演目を事前に調べて行ってください。
曲にはそれぞれストーリーがあったり誰かに贈る曲だったり、そういう背景がわかるともっと楽しくなります。
最近はランチコンサートなどリーズナブルで楽しいものも増えていますので、気軽に行って頂ければと思います。
ただマナーとしてお願いしたいのは、例えば服装です。
都内の有名なホールなどでは見た事ないですけど、地方の公民館とか小規模ホールとかではジーンズとか
Tシャツの方がたまにいらっしゃいますね。

服装はまあ良いとして、どうしても気をつけて欲しいのは音を出さないということですね。
特に演奏中の会場への出入りは出来れば避けて欲しいですね。
だから演奏前にお手洗いは済ませておいて欲しいし、しかたなく遅刻してしまう場合は、ささっと座って欲しい。  
また、静かな曲などではコソコソ話でも私語は絶対ダメです。
あめ玉を開ける音でもカサカサ気になっちゃうし、演奏側からはすべて見えています。
それと携帯電話の呼び出し音は本当にNG。
まあ、格式高いコンサートでも、まれにですけど携帯が鳴る事があるので電源切り忘れないで欲しいです。

通らしい語り方
●うるさい連中は曲のストーリーとか背景を気にするものだけど、
それより大事なことは曲から受ける自分のイメージを楽しむことなんだよね。
●なぜクラシック コンサートにはおしゃれな服装で行くかと言 うと、演奏者との一体感を生むからなんだよ。
●演奏中は静かには当たり前なんだけど、意外に多いのが携帯電話の電源の切り方を知らない人。
電源をお切りくださいと言っても結 局鞄の奥に突っ込んで誤摩化そうとするから
演奏中鳴っちゃうわけ。ひどいでしょ。

②オーケストラ内でのヴァイオリニスト
オーケストラではフルートとヴァイオリ が花形です。メロディをとることも多いので
主役と思っていて、服装は派手目、性格もきつめになりやすいです。
特にファーストヴァイオリンの人はそういう傾向が強い。セカンドヴァイオリンは同じ音を
ずっと出したり職人的要素が必要で、ファーストを引立てることがやりがいだという人も多くいます。

通らしい語り方
●ファーストヴァイオリンて目立つだろ。でもねセカンドヴァイオリンが正確な仕事をしてるから成り立つもんなんだよ。
今日のセカンド良い仕事してる。

③ヴァイオリニストのお仕事いろいろ
オーケストラのお仕事以外にパーティーなどのお仕事、ミュージシャンのバックや個人的レッスンのお仕事もあります。
毎日どこかでパーティーがありますね。特に個人的パーティーで演奏する時は富裕層の生活が垣間見えたりもします。
子供に生演奏をただ聞かせたいからと毎日来て欲しいなんていう依頼もあります。
そんな仕事したら他に何も出来なくなっちゃいますけどね。
上手い人を集めてくれと言う要望は当然ありますが、若くて可愛い子を揃えてくれなんていうのもけっこうありますよ。

通らしい語り方
●懇意のヴァイオリニストがいて気が向いたら演奏に呼べるって言うのが僕たちのスタンダードなんだよね。
●クラシックコンサートなのに、演奏の上手い人ではなく、
若くて可愛い子を揃えろなんて言う野暮な人もいるんだよ。笑っちゃうよね。

④ヴァイオリニストの本音
ヴァイオリン持っているとお嬢様でしょ? と言われます。
本当のお嬢様もいるけど、そうではない人もいます。
でもヴァイオリンを小さい頃からずっとやってる人はそれなりに家庭が裕福でないと続けられないですよね。
それと最近手にネイルアートするヴァイオリニストがいます。だけど左手は爪を長く伸ばせないし、
伸ばせる右手だけっていう人もいるけど、私は気持ち悪いのでもっぱら足の爪で楽しんでいます。
あと、首にヴァイオリンだこが出来るんですけど、キスマークだと思われちゃうのがいやですね。
表立って言わないでヒソヒソされるとへこみます。

通らしい語り方
●ヴァイオリニストを怒らせても大丈夫。なぜなら爪で引っ掻かれないからって言うジョークがあるんだよ。
爪伸ばせないからね。でも右手の爪だけ伸ばしている人もいるから油断できない。
●ヴァイオリニストの首を見ると、ほぼヴァイオリンたこがあるんだよね。わかってない奴は見つけると
キスマークだと勘違いするんだってさ。無知にもほどがあるよね。

クラシックコンサートは行った事ない人にとっては敷居が高くて高尚に見えるよね。
でも実は、多くの観衆(とその鑑賞料)を必要とする興行行為なわけで
一般大衆に行ってもらわないと興行自体できない。
だから興味を持ってもらって裾野は広げたいわけなんだよ。
そしてそこには多少の知識と最小限のマナーが必要だと言うことなんだ。

クラシックにおける所作

取材・Masahiko Mearashi
談・ヴァイオリニスト「K」
クラシックからレコーディングまで幅広く活躍する美しすぎるヴァイオリニスト

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